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叱責できない父親、叱れる母親

千駄ヶ谷のある交差点で、5〜6歳の男児と父が信号待ちをしていた。

するとこの子が、車道へ出たり、入ったりする行動を繰り返し始めた。

父は、「○○、危ないよ、止めなさい」と注意するが、それ以上の行動はとらなかった。

「○○が、お父さんの言うことを聴いてくれないので、お父さんは悲しい」と言っていた。

その日の夕方、同じ交差点で年齢も似た父子が居た。
男児が同様の行動を始めた。この父の言動も、前述の父親と大同小異であった。


父子 / kaiwaisheep

(写真はイメージです。)

子供の身の安全に係る問題なのに、忽然とした行動がとれない(とらない)二人の父親をみて、唖然とすると同時に、暗澹(あんたん)とした気持ちに襲われた。恐い存在として、「地震・雷・火事・親父」という言葉があった。前三者は、厳然として存在感を示しているが、親父の存在だけが皆無になった思いに駆られてしまった。

 この件があって二か月後、福岡市の博多駅「みどりの窓口」の所で順番待ちをしていた。


博多車站綠色窗口 / alberth2


私のすぐ前に、二人の男児(7歳くらいと5歳くらい)を連れた母親が居た。弟が兄に対して悪戯を始めた。
兄「△△、止めろよ」
母「人前でしょ、こんな所で悪ふざけは止めなさい」と注意していた。
弟の行動はエスカレートしていった。

やがて、
母「なんばやっとると!」という叱責と同時に、母の右拳が宙を舞って、弟の額にゴツンというにぶい音を発して炸裂した。

「痛てえー」と叫んでへたり込んだ。

ちょうどその時、「次の方、どうぞ」というアナウンスがあり、母は二人を促して、泰然自若として態度で窓口に進んだ。

「だめはだめ、なるむものはならぬ」を実践した行動を目の当たりにして、「日本も、まだ大丈夫」ちいう気持になり、且つ爽快感に包まれた。
飲んだビールも旨かったこと、旨かったこと。
「軟弱な父親どもよ、この人の『爪の垢でも煎じて飲め!』ザマーミロと、内心、快哉を叫んでいた。これまでのもやもや感が雲散霧消した幸福な一時であった。


瓶ビール / nikunoki


「なでしこジャパン」の大活躍も、この市井(しせい)の女性(母親)のように、「踏み込める」強靭な精神力に支えられているに違いない、と思っている私です。


FIFA Women's World Cup Canada 2015 - Edmonton / IQRemix


前田
(画像はFlickrからPulic safeのものを載せています。)
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Author:gnj
こんにちは、ゲシュタルト療法のワークショップを開催しているNPO法人ゲシュタルトネットワークジャパンです。
ゲシュタルト療法の「今-ここ」の「気づき」は、いきいきと自分らしく生きるエネルギーを活性させます。ひとりひとり違うonly oneの大切な存在である互いを認め合いながら、家庭で、学校で、職場で、地域で、世界中で、つながりあっていく社会を実現したいと思っています。

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